自宅に子供用のクライミングウォールがあれば喜んで遊んでくれるだろうし、体幹も鍛えられるし作りたいなーとは思いながら作らずじまいでしたが、この緊急事態宣言を受けて、子供が外に遊びに行けなくなってしまったので急遽作りました!結果、大喜びで毎日遊んでくれているので作ってよかったです。
ちなみに我が家は賃貸のマンションなので、ディアウォールを使って支柱を作り、その支柱にクライミングボードを設置し、壁には一切傷をつけずに作りました。クライミングウォール検討中の方の参考になると幸いです。
自宅クライミングウォールに必要な材料と工具
■材料
・クライミングホールド
当然これは必要ですね。私はAmazonで安いキッズ用ホールドを購入しました。ボルトで固定するボルトオンタイプと、ネジで固定するスクリューオンがありますが、断然ボルトオンがおすすめです。スクリューオンは設置は簡単ですが、ホールドの位置変更が簡単にはできません(できますが穴だらけになります)。ボルトンは最初に穴を開けてボルトを仕込むので好きな時に好きな位置にホールド位置を変更できるので便利です。よほどの理由がない限りボルトオンを。
・2×4材・・・3本
壁に傷をつけずにクライミングボードを取り付けるための支柱です。クライミングウォール 設置箇所の高さに合わせた2×4材を3本。
・ディアウォール・・・3つ
支柱用の2×4材を固定するディアウォールです。ラブリコの方が少し安いので迷いましたが、ラブリコを使ったことがなく、触った感じはディアウォールの方が頑丈そうだったので今回はディアウォールにしました。
・コンパネ(1800×900×12mm)・・・1枚
このコンパネをクライミングボードにします。本当はクライミングボードにするのは15mm以上が推奨で、18mmあると理想のようです。が、私の家の近くのホームセンターでは12mmしか売っていませんでした。12mmでも垂直のウォールであれば垂木を多めにしてあげれば問題ないようです。今回私が作ったウォールはキッズ用なので支柱を3本にして強度アップを図りました。今のところ全く問題ありませんが、必要あれば横に垂木を入れて格子状にしようと思います。ただ、大人がやるなら確かに15mmはあった方が良さそうだなーと思いました。
・ミルクペイント(インクブラック)200ml・・・2つ
今回の設置箇所的にミルクペイントのインクブラックが最もハマりそうだったのでこれにしました。初めて使いましたが、直接ハケで塗っていくだけですし、塗りやすく、色も良かったのでとても気に入りました。1900mm強の2×4材3本を1度塗り、1800×900×12mmのコンパネ1枚を2度塗りで200mlのミルクペイント2つを丁度使い切るくらいです。
■工具
・ノコギリ
木材カット用(ホームセンターの木材カットを使う派なんですが、緊急事態宣言の影響でカットサービスがやっていないので自分でカット)
・インパクトドライバー
ネジでの固定や穴開けに使用
・ドリルアタッチメント(12mm)
クライミングホールドの固定が爪付きTナット(M10)だったので、12mmのドリルで穴を開けてTナットを仕込みました。※M10はネジ径10mmの規格の事です。
・サンダー
木材の研磨用&木材の角落とし。塗装前に研磨した方が圧倒的に塗装のノリが違います。手作業だと大変すぎるので安いものでもサンダーはあった方が良いです。また、子供が使うものなので木材全ての角をサンダーで丸めて安全仕様に。
・ハンマー
爪付きTナットをコンパネに打ち込むのに使用。素手では打ち込めません。
・ハケ
塗装用。ミルクペイントはハケで塗るのがおすすめ。
ディアウォールで作るキッズ用クライミングウォール製作手順
1.木材をカット
ホームセンターの木材カットを利用するのが一番楽です。綺麗にカットしてくれますし、自宅で工数が一つ減るので、私は基本的に木材はホームセンターで購入してカットしてもらっています。今回はカットサービスがやっていなかったので、自分でカットしましたが、上手くは切れませんでした。
2.クライミングボードにホールド固定用のナット取付穴を開ける
塗装や研磨の前にこれをやるようにしてください。塗装してから穴開けしようとすると様々な問題が起きます。上の画像の通り、私は塗装してから穴開けをしてしまったので、余計な手間がかなりかかりました。
(問題1)下穴用の目印の線が引けない。塗装の上から鉛筆で書いても見えません。汚れますし問題外でした。
(問題2)下穴を開ける際に、穴の周りが削れたり若干割れたりするので、折角塗装しても塗装してない面が出てきしまい、完成後に部分塗装が必要に。
下穴を開ける前に、どのくらいの間隔でどこに穴を開けるのかの設計図を作っておきます。1マス10cm計算で作りやすかったので、適当にエクセルで作ってしまいました。○が穴を開ける箇所で、オレンジに塗られている丸がクライミングホールドを設置する予定の箇所です。ご覧の通り、横は10cm縦20cm間隔で穴を開けました。
3.木材の研磨
塗装前に研磨するのとしないのでは塗装の仕上がりが全く変わってしまうので、研磨することをおすすめします。また、木材の角を丸めるのにも便利です。今回は子供用なので、角という角を全て丸めました。
4.塗装
塗装しないでそのまま作ってしまうというのも勿論ありです。ただ、クライミングウォールは、部屋の中でも目立つくらい大きいので、塗装をする手間をかけて綺麗に仕上げる価値はあると思います。
5.クライミングホールド取付用のナットをはめ込む
私の場合は爪付きTナットだったのでこれをクライミングボードにはめ込んでいきます。ハンマーで叩いてはめ込んでいきますが、爪を食い込ませるためにハンマーで叩き込む必要があるので、かなりの騒音になります。爆音です。
音が気になる場合は、ナットを下穴に入れた後、クライミングホールドをボルトで設置してしまい、ナットとボルトが閉まる力を利用して爪を食い込ませるという事もできます(爪付きT ナットをハンマーで叩いて食い込ませずに、ホールドを取り付けてしまっても、ナットとボルトの引き合う力?で勝手に爪が板に食い込む)。
6.ディアウォールを使って支柱を設置
ここまできたら後は組みたてていくだけです。今回はリビングと寝室の引き戸を一つ外し、そこにクライミングウォールを設置したので、支柱を設置しました。ディアウォールも支柱も全部黒にしたので元の扉との違和感もなく綺麗に設置できました。
7.クライミングボードにクライミングホールドを取り付ける
手順6と7は逆でも構いませんし、手順7のホールド取付は、手順8の後に設置でも問題ありません。最初は結構多めに設置してあげた方が子供は登りやすそうでした。
8.支柱にクライミングボードを取付
最後は支柱にクライミングボードを設置します。人に抑えてもらうか、クランプをいくつか使って支柱に仮止めをしてから、ドリルで下穴をあけ、ネジで固定します。
9.完成!
クライミングウォールの下にクッションを敷いて完成です。
10.おまけ
ボルトが結構長く、裏側に飛び出ているので有効活用。ちょっとした収納になりました。本当は裏側に棚とハンガーパイプを取り付けようと思っていましたが、どちらも付けずに簡単な収納になってくれたのでラッキーでした。