数あるナイフの中でも、切れ味抜群の刃と一本一本違った木目で味のあるグリップが人気のヘレナイフ。中でもTemagami(テマガミ)はとても人気ですが、Temagami(テマガミ)より少し大振りなDidi Galugalu(ディディガルガル)も人気で、購入を考えている方は、どちらが良いのか非常に悩むと思います。私はどちらも使った事があり、今はDidi Galugalu(ディディガルガル)をメインで使用しているので、正直にレビューしていきたいと思います。

一本で何でもこなせる万能選手Didi Galugalu(ディディガルガル)

木の温もりと、味わいのあるハンドルが格好よく、グリップ感も最高なヘレナイフ。ヘレナイフからは数多くの種類が出ていますが、ディディガルガルは刃長129mmと刀身が長く。同じヘレナイフで人気のテマガミの110mmと比べても、19mmも刃が長い事になります。19mmの差は大きく、これがそのままディディガルガルのメリットになります。
ディディガルガルは、構造がフルタングで、刃がハンドルの後ろまで貫通している頑丈な作りのため、バトニングなどのハードな使用にも安心して使えます(テマガミはハーフタングなのでハンドルに貫通している鋼材は半分です)。その構造上のメリットに加えて刃が長いため、太めの薪でもバトニングがしやすいです。
しかし、フェザースティックなど細かめの作業をしていると刀の長さを邪魔に感じることはありますが、致命的なわけでもなく、たまに気になる程度です。ちゃんと乾燥してる薪なら、ファイヤースチールで直発火できるフェザースティックは普通に作れますし、木を削ってペグを作る程度の大まかな作業は問題なくできます。料理に使う場合も非常に使いやすく、ナイフを何本も持っていくと方でなければ、刃が長いという点にはメリットの方が大きいと思います。
ディディガルガルを1本だけ持っていけば大体のことが出来てしまう万能選手的なナイフです!

Didi Galugalu(ディディガルガル)のデメリット

上にも書いた通り万能選手なので、デメリットというデメリットはありません。しかし、万能選手だからこそ専門家には敵わない領域はあります。フェザースティックや細かい作業はテマガミの方がやりやすいですし、細かい作業をしたいのであれば、刀身は短ければ短い程、取り回しがしやすいのでやりやすくなります。そして、薪割りも、太い薪を割るなら手斧の方が優秀です。また、ヘレナイフ全体に言える事ですが、グリップが木なので乱暴に扱うと傷ついたり欠けたり、最悪の場合は割れたりもします。
全てが完璧なナイフはないので、ディディガルガルが非常に優秀な万能ナイフというのは間違いないですが、用途によっては合わないこともあります。自分の用途と照らし合わせて購入を検討してみて下さい。薄いフェザースティックが作りたい!が1番の目的であれば、ディディガルガルではなく、テマガミを選択した方が幸せになれると思います。

Didi Galugalu(ディディガルガル)はこんな人におすすめ

手斧は持っていきたくないけど、バトニングはしたいし、フェザースティックも作りたい。なんなら料理でも使いたい。とにかくナイフは一本で済ませたい!という方には、これ以上ないくらい最高のナイフです。超おすすめします。

逆に、とにかくフェザースティックを上手く作りたい方や、細かい作業がしたい方。手斧は別で持っていくという方は、ヘレナイフならテマガミやエゲンがおすすめです。

私も手斧を持って行っていた時期もありましたし、もっと刃長が短いナイフを使っていた時期もありましたが、今は極力荷物を減らすためにも、ナイフ一本ですべて済ませたいので、ディディガルガルだけを持っていくスタイルになりました(料理にはオピネルを使っています)。

最後に、ディディガルガル購入について

人気かつ、生産本数が少ないため高額で転売されているのをよく見かけますが、元値は19,500円(税抜)です。気長にアウトドアショップなどを回っていると見つけることはできます。私もなかなか買えませんでしたが、ある日たまたまショップに置いてあり、定価で買えました。かなり長いこと買えなかったので、買えた時の喜びは凄く大きかったです。本数が少ないとはいえフリマアプリや、オークション、Amazonなどでとんでもない高値で売られているのをみると複雑な気分です。ナイフを持っている方であれば我慢して待つのもありだと思います。ナイフを持っていなくて一本目が欲しい方であれば、まずばモーラのヘビーデューティなどの手頃で評価の高いナイフをおすすめします。私も最初はヘビューデューティーでナイフの扱いや、研ぎを覚えました。ヘビーデューティーでバトニングもフェザーも全然いけますよ。ちなみに、ヘビーデューティーは刃の素材がカーボンとステンレスの2種類ありますが、研ぎやメンテナンスを身につけたい方はカーボンの方が良いと思います。ステンレスは基本的にメンテナンスがいらないのがメリットですが、とにかく研ぎにくいので、最初からステンレスにすると研ぐのが嫌になると思います。

HELLE/Didi Galugalu ヘレ ディディガルガル レビュー

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